寵愛の姫 Ⅱ【完】

作者

絶望と悲しみ。
その先の真実の愛。
惹かれていた人との離別の後に待っていたのは、運命の相手との出会いだった。寵愛の姫。第2章。


ずっと独りだと思ってた。





誰にも気付かれず、


誰にも必要とされず、




…………孤独に生きていくんだと…。




そう覚悟していたの。





寂しいと、



悲しいとも誰にも言えず膝を抱える。






そうすれば、


見たくない物に蓋を出来るから…。





そっと、目の前に差し出される手に顔を上げれば、


優しい温もりが包み込む。




あなたが私を見つけてくれて、一変した世界。



その瞬間、


きらきらと全てが輝きだした。





こんなにも幸せで、



誰かに愛される喜びを、きっと一生忘れない。



あなたと出会った事が必然。



あなたを愛したのは運命。





―――そう、思っても良いでしょう?




作品に関する中傷はお止め下さい。