愛を、もう一度 【前編】



『…笑い過ぎです』

「いやっ…だって…かおりちゃんかっこ良すぎてっ」

『……別に…本当のことですから』

「でも、幸人のあの面白くなさそうな顔っ。最高にうけたっ」


クックックと笑う赤城さんの隣で、私は無心となってグラスを洗った。

どうしても、大輔のこととなると感情的になってしまう。普段の自分からは考えられないようなことを口走ったり、大きな声が出る。

きっと、私の脳の中には大輔にしか反応しない指令部があるのだ。私の心だけでなく、脳内までも支配する大輔が愛おしくも恨めしかった。




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