PM21時、ありったけの愛を込めて

いつだって、貴方だけ




「別れて。ていうか別れる」




窓から差し込む穏やかな日差しでさえ鬱陶しく感じるほどに、私は今とてつもなく苛立っている。




「し、しのちゃーん?えーと俺、何かしたっけ?」




抑えられない怒りに拍車をかけるのは、後ろでボサボサの髪を整えているであろうコイツ。

いや、クソ野郎と呼ぶべきか。

まだ私だってボサボサ頭だ、つまり寝起き。

つまり、早朝。

寝癖なんて誰でもつくものだけどそれですら、ああ今クソ野郎とお揃いなんだと大袈裟に捉えてしまうから尚のことイライラする。




「しーのーちゃん!しぃ〜のぉ〜なんだよ、急に別れるって。ねえねえこっち見、」

「触るなこのクソ野郎!!!!」




状況把握どころか空気も読めないアホさには一周回って呆れるが。

さらにもう一周回って怒りが帰ってきてしまい、肩に触れたコイツの手を乱暴に振り払った。

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