Secret Love〜意地悪な佐野くんの本当の気持ち〜

第6章 さよなら私の恋





「失礼しました」


ガラガラと職員室の扉を閉める私の手には、来客用のスリッパが握られている。



私はすぐにそのスリッパを履いて、自分の教室へと向かう。





今朝学校に登校してみると私の上靴がなくなっていて、前日の記憶をいくら辿っても持って帰った覚えはない。




もしかして私、違う人の靴箱に入れちゃったのかな……





「菜月、おはよう」



「おはよ、えっ、ゆうひ上靴どうしたの⁉︎」




菜月にわけを話すと、予想していなかった答えが返って来た。




「ゆうひ誰かに恨まれることした?」


「え、そんなっ………」



″そんなことない″


そう言おうとしたとき、私はピンときてしまった。





「ま、今時そんな幼稚なことするやついないか、帰りもっかい探してみな」



「………いや、いるかも」




私はあの日、玄関で山崎さんに言われたことを菜月に話した。





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