Secret Love〜意地悪な佐野くんの本当の気持ち〜

第9章 抑えきれない想い /【佐野くん side.】



【 佐野くん side. 】




俺はとりあえずキッチンに向かい、グラスの水を一気に飲み干し気持ちを落ち着かせる。



それでも頭に浮かんでくるのは、新井のさっきの言葉。



“だって私好きな人いるもんっ”








好きなやつって誰だよ…………




最近のあいつを見て、もしかしたら俺のこと好きかも、なんて考えてた自分が恥ずかしくなる。




イライラというよりは動揺に近いこの気持ちを抑え、俺は新井のいる部屋に戻る。





ドアを開けると、見えたのは新井が机に突っ伏して寝ている姿。



こいつ、寝てる………?



俺は近付き声をかけてみた。



「おい、」



規則的な寝息と、全く反応しない新井を見て完全に寝ていることを確信する。




まじかよ………


男の部屋で寝てんじゃねぇよ。





そう思いながらも俺は、黙って新井の寝顔を見つめる。



やべぇ、可愛い…………



そして、無意識に新井の髪をそっと撫でた。



こいつまじで髪綺麗だよな………


睫毛も長いし、肌も白くて………


頬っぺたにも手を触れてみると、思ってた以上に柔らかくて、トクンと高鳴る胸の鼓動。




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