Secret Love〜意地悪な佐野くんの本当の気持ち〜

第3章 2人きりの水族館




「では、これから班ごとに別れて回って頂きますが、注意点をいくつか………」




修学旅行2日目。



朝食会場で朝ごはんを食べた後、恒例の学年主任の挨拶を合図に班ごとの校外学習がスタートした。




まず私たちの班は、菜月が行きたいと言っていたショッピングモールに向かった。




「このショッピングモールに有名なアイス屋さんがあってね、こないだテレビで特集されてたの」


「あ、それ俺も見た‼︎ 色んなフルーツがのってるやつだよね」


「そうそう‼︎ 私、それが食べたかったの‼︎」



嬉しそうに話す菜月と、それに相槌をうつ中島くん。




私が2人を微笑ましく見守っていると、後ろから大きなあくびが聞こえてきた。



振り向いてみると、いつにも増して眠そうな佐野くん。



「何か用?」


「いや、眠そうだなって思って」


「俺、枕変わると眠れねぇんだよ」


「ぷっ」



予想外なことを言う佐野くんに、私は思わず吹き出してしまった。



「あ?」


「意外と繊細なんだね」


「うるせーよ」




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