魔法ノ花Ⅰ【完】

★1年Aクラスの1学期 /"レイン"






ゴーン、ゴーン。



遠くのほうで低く鐘が響いている。







―――三回目の音が鳴り始めた瞬間、男の教師が入ってきた。



一目で教師と分かった。




なぜかって?



ハハハ。理由は簡単さ。



その人が、見事に七三だから。




やっぱりこの学校の教師はふざけてるらしい。



この人の授業が、セレステラで初めて受ける記念すべき授業か。



「みなさん初めまして、私はセブンス・リーといいます。みなさんには現代魔法の知識を授けていきたいと思います。これからよろしくお願いします。では授業を始めます。では、各自用意をしてください」





一時限目ー、現代魔法ー。





………げ、


ゲンダイマホウ!?




なんだよ現代魔法って。じゃあ古代魔法もあるのか?中世魔法もあるのか?近代魔法とかもあっちゃうのか?


な、何が違うんだ!








……ダメだ。



頭が爆発した。音を立てて破壊された。



全然わかんない。セブン・スリー……じゃなかったわ、セブンス・リーが何を言ってるのか分からない。真面目に予習してこればよかった。





真面目。



教室を見渡せば、誰も彼もが真面目に授業を聞いている。


口を開いたら「先生様の息継ぎだって聞き逃しません」とか言いそう。




速水千早という例外だけは消しゴムを積み木にして遊んでるけどさ。





真面目になるには努力と忍耐が要るらしい。


もしくは前髪を7(セブン):3(スリー)に分けなければならないらしい。セブンス・リーの如く。







………教室の端っこの席で、そっとため息をついた。






―――窓の外には煌びやかなお日様。




お日様だけが、姿を現している。



0
  • しおりをはさむ
  • 1574
  • 4331
/ 434ページ
このページを編集する