魔法ノ花Ⅰ【完】

★Welcome to Selastella! /黒猫君と王子君






結局、優勝したのは速水千早だった。



まあ言わなくても分かるよね。ひとりだけ別格だったし。


むしろなんでそんなヤツが魔法学校に来るのかが謎だけど。



とりあえず、速水千早は最後まで敵なしだった。




「……はぁー」



そして一方のあたしは、歩きながら盛大なため息をつく。速水千早に負けたからじゃない。




……だってさ。




さっきのあれ、絶対やばかったよね。




あたし、本気になりかけた。



……剣を持つと昔を思い出しちゃうんだよ。




懐かしい、あの感覚を。







―――――もう戻れないあのときを、思い出しちゃうんだよ。






あー、危ない危ない。



アイツに怒られちゃうよ、まったく。






太陽はもう西に傾いていた。





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