魔法ノ花Ⅱ【完】

★1年Aクラスの2学期 /残暑の夜に









「また会った。いつもここにいるの?」



残暑も少し引いてきたけど、やっぱりまだ暑さが残る試験期間中の夜。




いつもの公園に訪れたあたしは、例の少年に会った。


茶髪の。




よくぶつかる少年A。




なんか、前は色々暴言吐かれたような気がするが、今日も突撃してみようと思ったのだ。



いやね、別にスルーでも全然問題なかったんだけど。少年A、いつもあたしに対して投げやりだし。ちょっとつんつんしてるし。




でも今日も話しかけてみることにした。





少年Aは、軽い口調で話しかけてきたあたしを煩わしそうに見上げる。



あたしは負けずに笑顔をつくった。




「たまに、さ。たまに君を街中でも見かけるけどさ。いつも一人でいるよね」


「…………」




少年の嫌そうな顔はまるで、日にちと同じ出席番号だったために数学の問題を当てられた、数学の苦手な男の子だ。



あ、このフィット感すごい。



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