魔法ノ花Ⅱ【完】

★1年Aクラスの2学期 /あたし、必死なんです。vol.2





ゴーン、ゴーン……



「あ、セーラちゃん!今帰り?一緒に帰りましょうよ」


「あ、美咲さんどうも」



人の多い放課後の昇降口。



そこであたしの目に鮮やかなイエローブロンドのマリア様が飛び込んできた。



その色は、美咲さんの代名詞だ。




「ちょっと待って、もうすぐ千早も来るから」



と、



「お待たせ、セーラちゃん!……と、美咲も」


「つけたさないで」



ぴょんぴょんと跳ねて千早がかわいらしくこっちに向かってくる。




ああ、もう女子力の極みだよ。溢れ出してるよガールPOWER。


そのこぼれ落ちた女子力、あたしが失敬してもよいだろうか。吸引してもよいだろうか。



「あ、でもあたしスポンジじゃないからなぁ。残念だけどスポンジじゃないからなあ。シワシワのスポンジっていうよりピチピチのガールだから、むしろはじいちゃうってゆ~かさぁ~」



「セーラちゃん、納豆の次はスポンジなのね」




美咲さんが美しく微笑しながらツッコミらしきものを入れてきた。



そして、その言葉にあたしは気が付いてしまった。



美咲さんは―――――あたしを納豆として認識していたのか。



うう。美咲さん。



美咲さん。





美咲さん。




0
  • しおりをはさむ
  • 1338
  • 4427
/ 466ページ
このページを編集する