魔法ノ花Ⅱ【完】

★1年Aクラスの2学期 /あたし、必死なんです。vol.3







数日後。



その日あたしは近日稀に見るご機嫌だった。




「ふーん。ふふふふふふふーん♪」


「うるさい」


「どうしたのールイくん。ご機嫌斜めのようね。ふふふふふふふーん♪」


「うるせえ」


「………」



いいじゃないか、これくらい浮かれたって。



だって、


「テストが3週間も延期だなんて……!」


あ、いかんいかん。笑いが漏れる。



それは、水樹くんと湊と屋上で喧嘩して、美咲さんと千早と一緒に帰った、数日後の日だった。



本当だったらあさってにテストを控えていた今日の帰り、ヤーナさんは言ったのだ。


『明後日に控えていた中間試験ですが本校の都合により3週間後に延期することになりました』


という、救いの言葉が舞い降りたのだ!!



でもそれでブーイングする人もいた、確かにいた。


そりゃ前もって勉強してきた人は当然の反応だ。



だけどあたしにとってはこれ以上ない幸運なわけで。



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