魔法ノ花Ⅱ【完】

★1年Aクラスの夏休み /終業式真っ最中なんですが。





単刀直入に言おう。


あたしは今、サボっている。




【サボる】〔自五〕
サボタージュを略して動詞かしたもの。


【サボタージュ】
①労働者が争議すること。特に仕事を凍結、停滞させることで、資本家に損害を被らせ、争議の解決を求めること。
〔→語源〕争議でフランスの鉄道労働者が留め金(サボ)を外したという説、木靴(サボ)で機械を壊したという説など
②転じて、なまけること。





……①って必要あった?普通にあたしは②ですけど。


間違いなく今、あたしはなまけている。




「はーやーくーおーわーれー」




現在、第十大広間で終業式の真っ最中。


そしてあたしは、サボり中。



中庭の木に足をひっかけてぶら下がっている。つまりあたしは今逆さまなのだ。ハタから見たらなんとも不思議な光景だろう。



ちなみにここに来るまでに初めてカバさんにお会いした。湊のいう通り、確かに彼はあたしを見た途端逆立ちをおっぱじめた。



「ひーまーだー」



ひまひまひま。

ひまひまピーマン。

ひまひまパーマン。



……著作権にひっかかりそうである。




「あたし牢屋には入りたくない。冤罪だ」


「ほぼ現行犯だろ。昨日人のかばんに“おさわり禁止よ☆”シール貼ったのはどこのどいつだよ」


「あー、ルイのかばんにはっつけたやつね。存外似合ってたよね。かわいい女子たちにきゃぴきゃぴされてて本人は意外とまんざらでもなさそうだっ……」


「………」


「………」


「……ったことはなかったよね!やっぱりルイルイはそこらへんきっちりしてるもんねー!わきまえてるよねーははははは」






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