魔法ノ花Ⅱ【完】

★1年Aクラスの2学期 /試験の結末







よし。


できた。




ゴーン、ゴーン…………



「よっしゃ!終わった!」


「はー。なんとかなったー」


「あとは年末の実技試験だぁ!」



「しずかにー!後ろから解答用紙を早く集めてください!」



ビッグベンのような時計塔の鐘が鳴り響くと一斉に教室の音量が上がって、先生の声でまた一気にボリュームが下がった。





ああ、あたしも叫びたい。屋上で何かを叫びたい。青い空に向かって叫びたい。



できればジャング…じゃなくて中庭にまで届くような大声で。ヘビがリンボー始めるくらいの大声で。





……ふー。



ま、とりあえずは。


終わった。






テスト、終了。




あたしのテストは半分しかなかったけど。




ま、仕方ないよね。



やーなんに再試験を申し込めば問題ない。




「セーラちゃん!どうだった?」



「あ、千早」




先生が用紙を持って教室から出ていってから見計らったように千早とユーリが近づいてきた。




「千早は開始5分で寝ちゃったよー」


「…………」





あーあ、この子は。いいなあ楽で。あたしと変わってほしかったよ。



あたしなんか受けたくても受けられなかったのにさ。




「千早はいいよ。レインの超不平等な特権で楽できるもんね」



「えへへ。もしその特権がなかったら今頃Aクラスにいないよ」


「まったくだ!」




うん、これは即答。


たとえ千早が双剣使いでも、魔法がすばらしくできても、特権がなければ来年はあんただってAクラスにはいねーよ。道連れにしたろか。真っ暗な井戸の底まで引きずってってやろうか。



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