魔法ノ花Ⅱ【完】

★1年Aクラスの2学期 /OJ+MS+α






―――次の日。



「いらっしゃいませ。お煙草はお吸いになられますか?」


「いえ。あの、待ち合わせしてるんですけど」


「あちらの方ですか?」




「あ、美咲さん!こっちこっち!」




美咲さんがやっと来た。



結構待ったけど仕方がない。美咲さん忙しいもんね。




「ごめんねセーラちゃん、実行委員で遅くなって」



「いやいや、こちらこそいきなり呼び出してしまいまして……」


「いいわよ。それより私、セーラちゃんが真面目そうな相談を持ちかけてきたことに驚いたんだけど」



「あ、うん。あたしが真面目って変?」



「湊なら迷いなく変って言うでしょうね」



「美咲さんは?」



美咲さんはにっこり笑った。




嘘がつけない美咲さんはうまく受け流す技を心得たらしい。




美咲さんがレベルアップした。




「で、いきなりなんだけど……」



「いいわよ。それでわざわざふたりきりで話したかったんでしょう?」



「……うん」




うん。



美咲さんとふたりで話したいことがあった。






「……そんなに重い話?」



「昨日一睡もせずに悩んでた」



「一睡もしないのはいつもじゃない」




……そうだけど。




そうなんだけど、昨日の夜はずっとどうしようか考えてた。




「あたし、知っちゃったんだ」



「………」




美咲さんは無言で聞いてくれるらしかった。女神だ。




よし、ここはもう一気にいこう。




あたしはファミレスのテーブルの上に身を乗り出して美咲さんに詰め寄った。





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