魔法ノ花Ⅱ【完】




そう、なのだ。物語上のお出かけにあるまじき展開。作者何考えてんの。今すぐ晴れにしろ。雲どかせ。お日様を登場人物に加えろ。



「………なんで今日に限って雨なんだよー。昨日までお日さまがこれでもか!ってくらいピカピカしてたのに……」


「嘘つけ。昨日からくもりだったじゃねーか」


「なぜだ、なぜだ、なぜなのだ!天はセーラ・ルイーズを見放しなさったのか!」


「…おまえが雨女なんじゃねーの」


「違うよ!……たぶん」




本当に、すごい雨。



まるでシャワーだ。シャワーは風呂場でやるもんだから外でなんて降らなくていいんだって。




「……みかりんが雨男なんじゃないの?」


「俺じゃねーよ」


「あたしでもないけど」


「…………」


「…………」




はあ。雨の日はなんだか気分が落ち込む。




せっかくいい作戦思い付いたんだから、今日は晴れがよかった。




作戦も台無しだ。雨に流されてしまった。作戦は中止。晴れてないとなんとなく成功しない気がする。気がするだけだけど、あたしの"気がする"は大抵あってる。



野生の神田。




……あ、違った野生の勘だ。



「………ま、こうなったもんは仕方がない」


「は?」




今日は昨日考えた作戦は抜きで過ごすことにしよう。




0
  • しおりをはさむ
  • 1338
  • 4425
/ 466ページ
このページを編集する