魔法ノ花Ⅱ【完】






……結局、自分でやりたいって言ったそれは、あまり楽しめなかった。




「みかりん大丈夫?疲れた?」



「いや、大丈夫」



「………」




と。セーラの視線が俺の後ろに行った。




「何?」



「ううん、何でもない何でもない」




何でもないことはないだろ。




後ろに首を回すと、……あれか?





「プリントクラブ?」



「とりあえずプリクラって言おうね」



「あれやりたいの?」



「ううん、やりたくない」



「は?」




「やりたくないから、見てたんだ」



「…………」




「行こう」



「…………」





どうしてだろう、この感じ。




セーラ、もしかして、




「ほんとはやりたいの?」



「違う違う。命をかけても違う」



そこまで否定するなよ。じゃあ、





「じゃあ写真に撮られたら困るとか?」





そう、問いかけると。




セーラは笑って振り向いた。





「違うよ。あたし写真写り悪いから、ああいうの嫌いなだけ」



「………本当に?」



「本当だよ」



「だったら信じる」




「…………」





セーラは無言で歩き続けた。




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