魔法ノ花Ⅱ【完】

★1年Aクラスの2学期 /電話上の信頼





ツーコールで、その人は出た。



「もしもし、らっくん?」


『どうした、セーラ』




相手は、らっくん。



らっくんが電話に出た。




「久しぶりだね」


『どうした、元気がないぞセーラ』


「………」



ああ、やっぱり分かっちゃうんだらっくんは。



らっくんは何でもわかるよね。電話越しなのに。




『相談か何かか』


「ううん、相談じゃない」





相談じゃない。



相談の段階はユーリに話したことで終わった。




ユーリが一緒に解決してくれたから、それはもういいんだ。



ただ、



「らっくんに、言っておきたいことがあって」


『………』




らっくんが電話の向こうで黙った。



どうして黙ったのか。それは、あたしが今から言うことに嫌な予感がしてるからだろう。




「らっくん、あたしね、」



どうしよう。やっぱり躊躇を免れ得ない。



どうしても、それは。



………と、



『なんだ。言いたいことははっきり言え』



「………」




らっくんにとって聞きたいような内容じゃなくても?



あたしがこれから言うことを聞いた後でも、そんなことが言えるだろうか、ラクティスは。




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