魔法ノ花Ⅱ【完】

★1年Aクラスの2学期 /壊すのと治すの





次の次の次の次の次の日。



あたしはまた屋上に来てサボっていた。



もう不良街道まっしぐらだけど気にしない。



だって、授業に出たとしても絶対集中なんかできないじゃん。




「………はぁぁぁ」




ため息がとまらない。




どうしよう、本当に。



ラクティスもいないし、あたしひとりでやらなければいけない。



壊すのは得意だったけど、治すのは初めて。


いざ仲直り大作戦を決行しようと企んでも、なかなか思い付かない。



それでも、あっちの策に気づいた今、ずっと操り人形は癪だ。



だったらその仕組まれた計算に、誤算を組み込んでやりたい。



つまりそれが、"仲直り"につながるんだけど。




ていうか本当なら、雅也がはっきり言っちゃえばすぐ終わることなんだけどね。



雅也が言いそうにないから戦況が複雑になる。




どう、しようかな。




全然策が浮かばない。





屋上から見上げる雲だけがどんどん通りすぎていく。




あーあ。



やっぱりダメか。



壊すのは得意。だけど治すのは苦手。



まずやったことない。




はぁ。



浮かばないなぁ、何にも。




さっきからこの無限ループが続いている。







――――と。そのときだった。



突然、あの言葉があたしの頭の中に響いた。






『だったらおまえに、ひとつ助言しといてやる』




ラクティスの、つい最近の電話の声だった。






0
  • しおりをはさむ
  • 1336
  • 4377
/ 466ページ
このページを編集する