魔法ノ花Ⅱ【完】

★1年Aクラスの2学期 /日常、再始動







その日は、晴れた。



目の前にそびえる城のような第一校舎。


その左右、見渡す限りの校舎たち。


校舎の終わりは見えない。





この、恐ろしいくらい現実ばなれした光景も見慣れてしまった。



一歩、足を前に踏み出す。


視界の右端に、石に彫られた“セレステラ魔法学校”の文字が映る。


入学式と、同じように。




大きく息を吸い込む。


大きく、大きく。



今日は晴れ。


空に浮かぶのは爽やかな青色。目を遮る障害は何もない。

その青の中で存在を主張するように静止した太陽が、あたしとあたしのまわりを明るく照らす。




――――いっぱいまで吸い込んで、そして、はいた。



こんなに澄んだ空気をおなかいっぱいに吸収したのは、久しぶりだ。



また一歩、踏み出す。





目の前の校舎へと続く道は、まぶしいほど明るい。





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