魔法ノ花Ⅱ【完】




「何やってんの」

「知らね」

「前から思ってたけどさー、君短気だよね」

「チッ」

「あんまり夜遅くに子どもが出歩いてると、補導されちゃうよ?」



嘘だ。


この世界には、さまよう子供たちを補導してくれるお巡りさんも教育委員会も、何もいない。


警察はそんなことしてくれない。



見た目は子供でも結構年取ってたりするから。力と寿命の関係で。力が強ければ強いほど、寿命も延びる。外見もまた然り。力があれば見た目も若いまま保てるってもんだ。



たぶん、聞いたことはないけど、聞くきもあまりないけどルイたちもそのクチだ。強いから。


ああ見えてきっとワールドで成人する年齢なんかは余裕で越えてるんだろう。


と。急に隣の男の子が立ち上がった。


「知った口叩くんじゃねーよブス!」


「…………」



な、なんだなんだ。



その言葉を吐いた後すぐ少年Aは駆け出し公園からいなくなった。




「…………」


いなくなった。


なんか、悪いことしたのかな、あたし。


うーん。


確かにいきなり突っかかる女はウザかったかもね。



でもまあ、よしとしよう。



一応、邪魔者は消えたんだから。


月は三日月、きっともうすぐに沈んでしまう。


日が沈んで、まだ一時間しか経ってないけど。




三日月の夜の寿命は、短い。


三日月って意外と儚いかもね。



すぐに消えてしまう。

短い寿命。




あたしの寿命は、どうだったかな。





そういえば。



あたしの命って、いつから繋がってたっけ。






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