魔法ノ花Ⅴ【完】








……俺だって、オマエには、何も背負ってほしくねえよ。



どうか、オマエは、自由にいてほしいと、いつも願う。




闇の神の俺の願いなんか叶えてくれる奴、どこにもいねえけどさ。




だから、俺は自分でその願いを叶えるしかない。





たとえ。



たとえ、俺が、いろんなもの背負いすぎて、押しつぶされても。





オマエの荷物も、背負ってやるから。




だから、オマエは、自由に生きてほしいと、思う。






人間らしく、自由に生きてほしいと思う。



さて、と。





とりあえず、俺も行きますか。



また斎には悪いが、コイツには手は出させねえからな。








―――――と、






「、」






……は?



俺の足が止まる。






その”気配”を感じて。




―――――待てよ。





そんなはずはねえ。




俺が、アイツらを足止めするために用意した魔法は、



そんな、容易に、こんな短時間で崩せるもんじゃねえ。






それに俺の魔法を対処したとしても、その先にはまだ、生徒がごまんといて……





なのにこんな……ものの10分だと!?






――――コツン。





足音が天井に響いた。





















「―――――ソイツを放せ、レイ」








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