魔法ノ花Ⅴ【完】

★3年Aクラスの春休み /片時雨と片割れ月











―――――目が覚めると、そこにいたのは……







「……ぶろっこり……」





おいおいここはブロッコリーの森か?いい加減にしとくれよ。



こちとらローニング→あの人→竜崎の流れの労働をやっと終えたところなんだよ。超重労働だったわ。ブラック企業のお勤めがやっと終わったところなんだよ。こんなにがんばったのにお給金のひとつもないからね。



そんで今度はブロッコリーの森に投げ出されて1週間サバイバル生活か?



生えてるのはブロッコリーだけなのか?





もしかして三食ブロッコリー?



おいおい無理だよそんなの生き残れないよ。人間はブロッコリーだけじゃ生きていけないんだよ。ブロッコリーのほかに納豆があれば生きていけるかもしれないけど。





だいたい調味料もないんでしょう?




あるのは一面ブロッコリー、生で食べるかゆでて食べるか……幸いブロッコリーを育てるための水は流れてるから、ゆでることはできるな。




ただし火おこしもブロッコリーでやんなきゃならねえ。



ブロッコリーで火をおこしてブロッコリーをゆでる。





なべもブロッコリーで作る。





そうしてできあがったのは、ゆでたブロッコリー。



ブロッコリーのみの自給自足生活。





そんな一日三食ブロッコリーでそれを一週間……





そのうちあたしもブロッコリーになってるよ……





ブロッコリーに昇天するよ……






ああ……死ぬ前に、納豆が食べたかっ……






「ええ加減にせぇやテメェエエエエエ!!」




と、ブロッコリーが叫んだ。






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