魔法ノ花Ⅴ【完】

★3年Aクラスの春休み /凍雨と居待月







―――――1時間と12分後。



部屋には誰もいなくなった。





少しだけあたしの休憩時間みたいだ。




「……ふう」




さすがに痛い。


そりゃあたしだって神経が麻痺してるわけじゃないんだから、こういうけがしたら普通に痛い。




ちょっとズキズキする。




血、も少し出てる。





あざは数えきれない。



そんなの、至る所にありすぎて。





……数時間本気で暴行され続けたら普通は死ぬって分かんないのかな、ここの人は。



あたしレインじゃないんだからさ。一応一般人なんですよ?設定上。



……あ、そういえばここ来る前にローニング上層をボコボコにしちゃったんだっけ。



もうちょっと手緩めとけばよかったかも。




………それにしてもなぁ。



今のあたしの心配は、ちょっとズレている。






―――――“あの人”が来たらどうしよう。




今、来てしまったらどうしよう。





きっと、今出てきたら……ここの学校の生徒、みんな死んじゃうだろうなぁ。



殺しちゃう、きっと。





それはさすがに困るわけで。




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