魔法ノ花Ⅴ【完】

★3年Aクラスの1学期 /空の時雨と潭月







美咲さんの方が片付いて、ひと段落。



というわけには、まだいかない。




まだ、終わってない。


まだだ。




まだ、やらなきゃいけないことならある。


言ったでしょう。



みんなは、あたしのために、ローニングに乗り込みに来てくれた。



なら、今度はあたしの番。




ローニングは、みんなのテリトリーだったように。



今度は……風華は、あたしのテリトリーだ。




今度はあたしがあたしのテリトリーで、守ってあげるから。




……美咲さんは、強かった。


強かったなぁ。




『両親が子供を捨てようとした』


『親が子供を殺そうとした』




そうやって、軋轢のある家族にも結局お互いに愛があるって言うでしょ?



結局そんな家族もハッピーエンド、みたいな話。




そういう話、よくあるでしょう?



あたしも、そういう話大好きなんだ。




そういうハートウォーミングな話がね。




だけど、そんなの結局は光の人間が想像し創作する話。


現実にあるとしたらそれは、同じ世界に住んでいる人たちが作れる絆だ。




違う世界の人に、そんなことはできはしない。





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