魔法ノ花Ⅴ【完】

★3年Aクラスの1学期 /肘笠雨と光風霽月







――――それは、昨日のこと。


あたしがこうして、ルイのところに突撃する、前の日のことだった。





神田さんのお部屋、つまりるーるる、るるるるーるる、るるるるーるーるーるーるー♪……じゃ、なくて。それは徹男の部屋だ。



つまり、校長室に呼ばれた、のは。


つい昨日のこと。





「――――失礼します」


「ああ、来たか。座りなさい」


「……はあ」




そう、言われて座るのは……どうしよ。


長いソファと短いソファと。



どっちに座ろうかね。



と。


あたしが迷っている間に、神田さんが短い方に座った。



ならあたしも遠慮なく長い方に座ろうっと。




「そのソファに座ったのは君で7人目だ」




そう言うと、瑠菜、太陽、大地、雛、蛍、神田さん……の6人だろうか。





「ま、いいんじゃね?あたしだいたいアイツらより強いし」


「………」




神田さんはニコリと微笑んだ。それ以上言明しなかったのは懸命な判断だ。




「それで話って?」




さっき、神田さんからメールが来て。


話がある、ってさ。




この時点での話題なんか体育祭か『かつてホストクラブで働いていたポムポ○プリリン』のどっちかだ。




「体育祭のこと?」


「星羅さんにしては希望的観測が入りましたね」


「うるさいな」




とりあえず、ポムポ○プリリンの話はしたくないと思ったのは事実だけども。


あんたがあたしに読心術とか100年早いわ。




「……まあ、いったん私の前職のことは置いておきましょう。それよりも、体育祭のことについてのお話が重要ですから」




……いったん置いておくって。後でほじくり返すってことですか。嫌です。




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