魔法ノ花Ⅴ【完】

☆鏡花水月








Side.R







「ねえちゃん、ひとりか?」


「………」



街を進む私の歩みを止めるように、二人の男が立ちふさがった。


……何、この人たち。


……何てめんどくさい。




「割のいい仕事があるんだけど、この店寄って行かねェか」


「申し訳ありませんが、私、先を急いでいますので」


「そう言わずにさ。こんな夜遅く、姉ちゃんみたいなべっぴんが街をうろついてるってこたァ、そういうことなんだろ?」


「………」




そういうことってどういうことよ。


それに悪いけど、そんな危ない遊びもしていない。









―――――ただ、この男二人に話しかけられたのが事の始まりだった。






そういう点では―――――私はこの男二人に光の神として最高勲章を与えてもよかったくらいには。





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