魔法ノ花Ⅴ【完】

★3年Aクラスの2学期 /絲雨と繊月





「あ、マレンゴちゃん!こっちこっち~」




雛ちゃんが手招きしてあたしを呼び寄せた。


……蛍がちょっと離れた隙に、自分のクラスの観覧席に帰ろうと思ったのに、雛ちゃんに捕まっちゃうとは思わなかったよ。



ため息を心の中でつきながら、蛍の席に座った。


ちなみに蛍はと言うと、現在騎馬戦用の馬の健康診断に行っている。さすがにこれは動物の神としてちゃんとやるってことだったらしい。



あたしもついてこいって言われなくて本当によかったよ。




「で?マレンゴちゃん、今ルイとはどこまで行ってるのよ」




雛ちゃんが興味津々であたしに迫ってくる。



「わ、私も知りたい!」



ルイがいないせいで隣に座る瑠菜も迫ってきた。


ルイはもうすぐ自分のクラスの演目だから、準備に行ってここにはいない。



何度も言ってるけど何てカオスな日だ。




……あたしの味方誰もいないんですけど。本当にあたしひとりでやり過ごせるかな……




『別にルイとは恋人関係では……』


「そういうのいいから!恥ずかしがらなくていいから!」




だから真実言ってるって。


……何を話しても分かってくれそうにないなぁ。



うーん……なんか雛ちゃんが満足してくれそうなことをいいわけでしょ?




『ルイと共同作業で教室で城を作り上げたことがあります』


意味が分からないんだけど




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