魔法ノ花Ⅴ【完】

★3年Aクラスの2学期 /旧雨今雨と屋梁落月







* * *





――――キィン!



「うわああっ!」




蛍の剣に、弾き飛ばされた。





「もー、ミズキ弱い~」




と、蛍。




「蛍が強いんだ!」


「ミズキ弱いぃ」






――――と、



今の戦いをずっとそばでつまらなさそうに見ていたキョウ。






「キョウなら勝てんのかよ!」




そう言うと、キョウは満面の笑みを浮かべて。




「勝てるわけないでしょぉ?」


「言ってることと表情が合ってねえよ」


「ミズキが蛍に勝つにはあと1000年かかるかなぁ」




と。


蛍が俺の頭をなでた。




……俺より身長低いくせして。




俺よりガキの見た目して。あくまで見た目だけだけど。



でもやっぱり見た目はガキだから、ガキにガキ扱いされるとムカつく。




「うっせ!1000年も生きられるわけねえだろ!」


「蛍は生きられるもん」


「おまえだけだよ!」


「じゃ、今日は蛍はこれで。あとは二人でちゃんと強くなっといてね、蛍のために!」


「どこ行くんだよ」


「もー、蛍だって忙しいんだよ?動物のカミサマだもん」



と、言って。


蛍は剣をしまって、この場から消えた。




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