魔法ノ花Ⅴ【完】

★3年Aクラスの2学期 /雷雨と煙月










―――――数分前。





あたしの一撃が、止められた。



そうしてその人の槍は、異常に速い。




――――かかったか。



引っかからないことを願ったけど、どうも甘かったらしい。



この戦争、大半は最初の数分で脱落する。




その数分は、既に経過した。


この場に残るのは、残り半分以下。




これで相手はほぼ、強者に絞られた。




だけど、この感じ――――





「、」




今度は敵が仕掛けてきた。



――――その槍と交わってすぐに、落馬した。




落馬した理由はあまりの槍の勢いに、落馬しない方が不自然だったから。




だから、自然に落馬してやった。




「………」




この勢いの感じ。


……一般生徒じゃないな。




レインって可能性もあるけど、でも――――




あたしが落馬した後、さらに、上の位置から槍で仕留めてきた。




この容赦のなさ。


戦争の経験のない生徒は、この攻撃はかなりの恐怖だろう。



上からの攻撃と下からの攻撃。もちろん上からの攻撃の方がかなり有利だ。



だけどあたしも、さすがにここで脱落してやるわけにはいかず。




攻撃を剣を使っていなしながら、その場から逃れた。



……いや、逃れようとした。




しつこい。この敵。


あたしが逃げようとしてるのに、執念深く追いかけてくる。




何だよおまえは誰だよ。鬱陶しい。






いや。……今は槍だけど、昔同じような剣戟のふるまいや剣筋を見たことがある。










コイツは――――太陽。






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