魔法ノ花Ⅴ【完】

★3年Aクラスの春休み /横雨と千里月





「……レインが来たって、本当なの」


「うるせぇ」


「、」




さすがに息が荒れた。


血が、膝を流れ落ちる。



いや、膝だけじゃない。



両腕も、だ。



両膝と、両腕に、穴が開いている。




「……ちょっとはいい反応するようになってきたじゃねえか」


「……あんたたちの如月さんにもらった時間て、永遠に続くんだね」


「ああ、もう何日経ってると思う?」


「7日と18時間」


「……は?」


「そう簡単に、あたしを狂わせられるわけないだろ」





ニヤリ、と笑ってやった。


と、三条伊吹も笑う。





「おまえ、本当に変な奴だな」





あれれ。この前は変な女って言われてた気がするのに、変な奴になった。あれれ。女と認めなくなったか?





「どうして、外の時間が分かるのぉ?」


「さぁね」


「あんた、まさかその状態でも魔法を……」


「使えるわけないじゃん」


「じゃあ、」


「……そんなことどうでもいい、アイツらどうしてるかって聞いてんだよ」


「……ハッ。やっぱり仲間は大事なんだねぇ」




大事だよ。



当たり前でしょう。




向こうは、あたしのことは仲間だとは思ってないかもしれないがね。



あたしはみんなが大事だよ。






……仲間、か。



あたし、そう名乗ってもいいのかな。






仲間なんて、そんなたいそうなくくりで名乗ってもいいのかな。





「――――でも、今回はアイツらでも誰か一人は死ぬでしょ?」




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