魔法ノ花Ⅷ

no title /神様と神様







昔々。




今の光の神様と闇の神様が現れるよりも、昔の話。



その世界は今よりも、光と闇がくっきりとその境を作り、戦争を続けていました。




そう、それは今の光の神様と闇の神様の、前の神様たちが治めていた時代。



対立を極めていた神様たちの時代でした。



その神様たちは、本当に光と闇しかない時代に生まれた神様たちだったのです。




ですから、光の神様と闇の神様のほかに、火の神様も、水の神様も、植物の神様も、動物の神様も、大地の神様も、風の神様もいませんでした。





光と、闇。




それだけが存在する世界で、




光の神様と、闇の神様は生まれました。




ともに、牽制しあう神様として、光と闇が生んだ統治者でした。







しかし、その時代の神様たちは今とは違ったのです。



その神様たちは、手を取り合うことができませんでした。





背を向け合い、互いを消し合おうとすることしか、できませんでした。




それは、世界に大地が生まれても、水が大地を包むようになっても、風が海の上を駆け抜けるようになっても、植物が風に揺れるようになっても、火が植物を焼き払うようになっても、動物が火のもとで生きるようになっても、変わることはありませんでした。








私たちが生まれるよりはるか昔、この世界は闇と光に分かれた争いの絶えない世界だったのです。





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