魔法ノ花Ⅷ

むらさきいろ /クロユリ〔curse〕





Side.M





「ここ、クロステリアって国なのか……」




村について、やっとここがどこなのか聞くことができた。


ここは旅人が旅路の途中に休息に立ち寄る場所らしく、俺たちが立ち寄っても何も不審がられなかった。



おまけに持ってきたコートクラウンのお金まで使えるし。




……で、本題に戻ると、ここはクロステリアの小さな村らしい。



持ってきた地図で確認すると、コートクラウンの隣の国だった。コートクラウンは、ここから南。





これが遠いのか近いのかよく分からない。



ルイたちと水樹たちは、一体どこに着いたんだろうか。





もっと近いのか、それとももっと遠いのか……






「ここからジャスタナとコートクラウンの国境に行くにはコートクラウンに一度入るしかないわね」





アリスが注文したお茶を飲みながら言う。


俺も目の前に出てきたお茶を飲む。




……飲んだことない味。まずくはない。自然な味だ。品種が俺たちの飲むのとは違うのかな。





「コートクラウンに入らずに行くことはできねーのか?こっちに遠回りして……」


「みかる、あなたどれだけ遠回りする気なの?この場所は通れないわよ」





アリスはバカにしたように地図の中心を指す。


そこにはセラフィア語で、『死神の墓』と書かれていた。




その範囲は大きい。というより、この世界地図は『死神の墓』を中心に作られている。そんな地図だ。





「こっちのことも少しは勉強してきたんじゃないの?」


「う、うるせーな」


「この世界には通称『死神の墓』があり、その場所を侵さないように、墓ではない土地に国境をひいて人間が生活している。そういう文化なのよ」




……この世界の中心にはソレがあることを雅也には聞いてたけど、そういう意味だとは思わなかった。







――――この『死神の墓』が表しているのは、あの魔法の花の花畑だ。




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