魔法ノ花Ⅷ






Side.C





「どうやら着いたようですよ」


「ん~……」




セラフィアに着いて、1週間。


ノアに馬車みたいな乗り物に乗らせてもらって、順調に進んでる。……1週間もかかってるけど道のりはまだまだ。大陸横断してるようなものだから仕方ないんだけどさ。


それでも速く進んでるのは、高度な技術は発達してないとはいっても、少数の魔法使いが交通機関の整備をしてるらしくて、それで高速の交通が少しは発達してる~みたいなこと、ノアが言ってた。




ちなみに雅也は知らなかった。ルナさんも教えてくれなかったな。知ってたのかもしれないけど。




雅也が知らなかったのは、きっと、あの本からしか情報を得なかったからだ。



あの本はセーラちゃんが書いた本。




セーラちゃんが、セラフィアにいた時点で知っていたことを書いた本で、……だから、あの本は少し前に書かれている。





こうやって、魔法で色々なことが発展したのは、セーラちゃんがいなくなった後らしい。





「でもあの人がいなければ、この世界には大した魔法使いは生まれなかったでしょうね。あの人はすごい将軍であると共に、最優秀の魔法使いでしたから。彼女の魔法が各国お抱えの魔法部隊にも影響したんですよ」


「……へー。アイツマジですげえんだな」




寝転がった水樹がそう言った。


聞いてたのか。寝てると思ってたのに。




「やっぱセーラちゃんはすごい人だったんだなあ……」


「あの人は色んな人に魔法の指導もしてますしね」


「じゃあセラフィアの高度な魔法の基礎を作ったのはセーラちゃんってこと!?すごーい!!」


「……千早も飽きないわね」




美咲が呆れた声で笑う。


ノアがセーラちゃんの話をいっぱいしてくれるから、あたしだって興奮しちゃうよ。仕方ないよね?




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