魔法ノ花Ⅷ

むらさきいろ /ラベンダー〔distrust〕




* * *




Side.M




「やっぱりさー、ここの襲撃はこっちから攻めた方がよくなーい?」


「何でやねん!こっちから行った方が出し抜けるわ!」


「こっちはこの土地に慣れてねえ。奇襲は向こうが上だと思う」


「ほら~ルイだってこう言ってるじゃん~」


「でもさらにその裏をかいてだな、」


「湊はこういう作戦ほんとだめだな」


「ほら~ルイルイに言われてんじゃーん」


「いつか見返したるで覚えとけや!」



ほんと喋るときの湊はタダのバカだよねー。


黙って考えてるときの湊はまあまあいいんだけど、そっちの方の湊は考えたことを自分の中で消化しちゃう人だから、最終的にはどっちも使い物にならない。




あれーつまり湊って全体的に使い物にならない人ってことー?




「……オマエ今失礼なこと考えたやろ」


「すごーいさすが湊くんせいかーい」


「そこは少しは取り繕えや!!」


「俺は自分に正直に生きてるからー」


「………」




俺たちの言葉を聞いてるのか聞いてないのか、黙々と夕飯の準備をするイブちゃん。




「面倒そうな話には入らないわよ」



俺の視線を感じたのか、イブちゃんがそう言う。




0
  • しおりをはさむ
  • 5758
  • 4404
/ 639ページ
このページを編集する