魔法ノ花Ⅷ

むらさきいろ /ロベリア〔malevolence〕





Side.C





――――やっとだ。


やっとジャスタナに到着した。



ジャスタナはコートクラウンの西の国だ。


つまり目的地まで、あと少し。




「お疲れ様です。今日はこの街で休みましょうか」




ノアが立ち上がった。


千早たちもそれを追って車から降りる。




「ここはジャスタナの首都から少し離れた街です。首都に近いのでそれなりに栄えていますが、あまり兵士はいないはずなので安心してください」


「うん……うん?」




そこで、ふと目に入ってしまったのだ。



千早の目に、それが。




目に映ってしまったのである。





距離、だいたい10メートル。そのあたりに、掲示板的なものが立っておりまして。





「んん……?んんん~~~~?」





目を凝らして見てみますと。



何か見覚えが……?






「えええええええ!?!?」


「ちょ、どうしたの千早。もう夜よ、静かにして。目立つことは……」


「ち、違うよ!目立ってるのは千早じゃない!!千早じゃないよ!!」




そうだ。決して千早は目立ってなんかいない。




そう。――――あれに比べれば!!




掲示板に貼ってあったのは、『おたずねもの』の張り紙だ。






でもその張り紙の『おたずねもの』たちは、どう考えても千早たちが無視できない顔が載っている。






「何で、ルイたちの似顔絵がー!?」





掲示板に堂々と、ルイたちの顔が載っていたのだ!!






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