魔法ノ花Ⅷ

あかいろ /ヒガンバナ〔resignation〕




Side.R




面倒を押し付けられた、と感じた。


光の神の兄に、闇の神の弟。



面倒この上ない二人だ。



……攻撃を見れば分かる。やはりこの二人はあの中でも別格に強い。


が。




『……たった二人で俺に敵うはずがない』


「はっ!そう言ったら諦めるとでも思ったかバーーーカ!」


「おまえ元気だな……」


「そう言うオマエはもうじいさんになったみたいに落ち着いとるな」


「腰は曲がってねえ」



俺は既に攻撃の手を止めている。


二人が武器……主に剣で戦ってくるから、俺もそれを適当にかわして戦うだけだった。



なぜか剣。魔法で来ると思ったが。


二人は話しながらでも集中力が高いのは伝わってくる。




それでもこの力では、あの男の予想を超えることはできないだろう。



……この二人にはもしかしたら戦況が読めているかもしれないと思ったが、やはり分からないらしい。





『……天野瑠依』


「………」


『五十嵐風華は手ごわかったか』


「……まあまあ」


『ならば俺を倒すのは諦めた方がいい』


「………」




風の神は確かにすごいが、光や闇の神は格が違う。




「オマエ随分自信があるんやなあ。自分が風の神より上だと思ってんの?」


『そうだ』


「………」


『俺の力は俺自身の力ではない。闇の神の力だからな』




この二人は事前に聞いていたに違いないのに。




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