魔法ノ花Ⅷ

あかいろ /セーラとルイ





SideM




厄介な赤髪の意識はフェードアウトした。


ただの敵ではなく、敵のフリした味方で、さらに言うと治療の手間まで俺たちに押し付けた。


なんかこれ、ただの敵の方が楽だったんじゃねーの?と、一瞬思った。





ま、いーか。ひとまずこの人の命は大丈夫だろう。



俺と水樹はこの男が倒れてる時から入ってきたから何があったかは知らないけど、コイツがルイの思ってるとおりの味方だったとしたら、まだ役に立ってくれる人間だ。








さて、あとは……






















「っ」





……息の乱れる音がした。



そして、新たに血の広がりが発生する。


それははた迷惑な赤髪の血ではなかった。





それは、出所が違った。





















「……ごめんね」








────ルイの腹から、剣が突き出ている。






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