魔法ノ花Ⅷ

きいろ /ユリ〔falsehood〕




Side.M




――――目が覚めたら、いつの間にか異世界に迷い込んだみたいなきらびやかな部屋のベッドに寝かされていた。


さっきまで、森の中にいたはずだったのに。



さっきまで、俺はアイリーンと――――



「、」



待って。ここどこだよ。


俺、一体何して。みんなは?みんなはどうなった?



「お目覚めですね、みかる様」




と。


俺のベッドのそばには、アイリーンがいた。




「な、おま」


「少々お待ちください、兄を呼んできますから」


「……、兄、って」




アイリーンは俺の困惑を無視して、俺が起きるまで読んでいただろう本を閉じ、部屋の外へ向かう。



……何だ、この時間の流れは。



何でこんなに時間がゆっくり流れてるんだ。


みんなはどうなったんだ。



みんなは……俺は?



俺は今、どうなってるんだ?











「――――妹が手荒なことをしました。申し訳ありません」




アイリーンが部屋に戻ってきたときに、そこにはアイリーン以外にもう一人いた。


……初対面、じゃない。




「アルト王……」



路上で出会ったときと同じ笑顔だった。




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