魔法ノ花Ⅷ

さくらいろ /シナミザクラ〔young mind〕


Side.C




むっくんは、何を話すんだろう。


むっくんはあたしたちがセラフィアに行く前に、自分もセラフィアに行きたいって言ってた。



そう言うってことは、セラフィアでむっくんにしかできない何かがあったのかもしれない。


ちゃんと聞かなかった。あの時はやっぱり心に余裕がなかったのかもしれない。




でも、今は違う。




――――時計塔下の部屋にむっくんを呼び出すと、まいまいとユーリちゃんと一緒に、すぐに来てくれた。




「千早!久しぶり!」


「まいまい!」



まいまいは変わってない。身長も髪型も変わってない。


めちゃくちゃ大人っぽくなってたらどうしようと思ったけど大丈夫だ。よかった。



ユーリちゃんはこの前会ったけど、……





「………」


「………」


「………」




数秒、部屋を沈黙が支配した。





「えっと……」



まいまいは沈黙の理由をちゃんと理解したらしい。


ユーリちゃんも、表情的に分かってるみたい。





なぜ、千早たちが困惑してるか。






「……むっくん?」



むっくんだよね?



「はい」




むっくん、太った?





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