魔法ノ花Ⅷ

さくらいろ /サトザクラ〔well educated〕




「美咲が俺のことずっと疑ってるんだよね。何で早く正体を言ってくれないの」


「………」


「ほらこうなった」


「………」



右のまいも、左のでんでんも、当たりが強すぎないか。


あたしだって女の子なのに!ガラスのハートの持ち主なのに!



「……俺、だって……ちゃんと言おうと思って……」



言おうと思って。


でも許してよ!!みんなあんなにショック受けてたんだよ!



こっちのあたしにも、セラフィアのあたしの記憶が存在する。


あたしが向こうで事切れるまでの記憶がな!!



あんなに……シリアスだったのに……


どうしてむっつんの姿であたしが帰ってこられようか!!



「それで何で言わないんだよ。みんなショック受けてたんでしょ?それなら早く出てった方がみんなも喜ぶよ」


「……でも……俺こんなにマッチョになったし……」


デブって言わないんだ」


「ちゃんと筋肉もついてるでしょ!」


「脂肪もついてるけどね」


やせます



よしダイエットしようダイエット。ここからダイエット小説に移行だ!



「俺もいつ口を滑らすか分からないよ」


「むっつんが口を滑らせたらあた……俺が美咲さんにむっつんの秘密を言っちゃうからな!」


「……まあ、それは思うことはあるけど。でも、俺は君よりもレインのみんなの方が大事だから」


「………」



分かってるよ。


分かってる。



あたしだって、みんなに伝えたい。


伝えたいけど……!




――――ルイも湊も、よってたかって何であんなこと言うの!?




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