魔法ノ花Ⅷ

さくらいろ /なんとかサクラ(つまり未定)



Side.C




「と!に!か!く!今からあんたたち2人には!!めっちゃくちゃ強くなってくれないと困るから!!今のままじゃ全然だから!!」




――――という言葉を残して、むっくん……セーラちゃんは消えた。




ルイと湊を引き連れて。


怒涛すぎた。さすがセーラちゃんだった。




そして千早たちはただいま休暇中だ。マンションのいつもの最上階、ソファの上でみんな伸びてる。美咲も珍しくだらけてる。セラフィアに行って、帰ってきて、色々あって、やっと息が抜けた気がする。セーラちゃんが生きてたのが大きい。



……セーラちゃんがむっくんになっちゃったことまだ受け入れきれてないんだけど、でも、セーラちゃんが男の子になったってことは……




「もしかして千早、セーラちゃんとお付き合いできるのでは……!?」


「混乱がMAXだー」




雅也が笑ってくる。何でそんな余裕なんだ雅也は。



「俺はセーラちゃんがセーラちゃんに見えるように自分の目に幻視魔法をかけましたー」


「なるほどそんな手が!!」



水樹が言う。



……それってどうなのかなって思うけど……確かに……でも見た目が違ったらセーラちゃんのこと好きになれないなんて不純だよね!?




「落ち着け千早ー。おまえは元々メンクイだから見た目重視ですー」


「メンクイじゃない!!」




まあでもいいよね!見た目も中身もひっくるめてセーラちゃんのことが好きなんだから!


そうと決まったら千早も幻視魔法を……




「……そろそろ帰ってきそう」




美咲が寝転がったまま呟いた。


その瞬間、空間に裂け目ができる。




そして――――




「よいしょっと!」



掛け声とともに大きなものが飛び込んできた。




「………」


「………」


「………」




ルイと湊だった。


白目むいて気絶してる……




「まったく、最近のガキは軟弱だな!」




そしてその後にその空間から出てきたのは……




「セーラちゃん!!」




セーラちゃんだ!幻視かけてるからだけど!!


迷わずセーラちゃんに飛び込む。




「………」


「………」


「………」


「……千早痛い」




……触り心地はセーラちゃんじゃなかった。




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