魔法ノ花Ⅷ






* * *



Side.M




話し合いが終わり、とりあえずまたみんなそれぞれのやるべきことに戻る。


俺も部屋を出る。




またこの部屋は空っぽになる。あ、サルコジいるかー。



今サルコジの世話係はルイルイなので、ルイだけはたまにここに帰ってきてるはずだけど。




ルイが世話をするとか意外だけどさー。拾ってきたのルイルイだからねー。


まーそれはいいとして。




「ねー、ちょっと待ってよ」




そう声をかける。


声をかけて振り返ったのは、俺の目の前を歩く2人だった。





「……何やねん」


「心配しなくても今日のエサはもう充分やったしみかるの分まで食べやがった」


「エサの話じゃねーよー」




コイツこんな時でもぼけてられるのほんとすごいわー。




「ちげーからー。俺たち3人でもーちょっとお話し合いしよーよー」



闇の神が言ったことを思い出す。




『オマエら、何か俺たちに隠してることねえか?』




さーねー。


たとえそれがあったとしても、それが分かんないのはあなたたちの察しが悪いせいなんじゃないの?




俺には分かるね。ま、ずっとコイツらと一緒にいたっていうハンデ付きだけども。




「話をしよーよ。ドーゾ?」




そう言って、2人に赤い花を差し出した。


さっき花壇から取ってきた、2本の花だ。




それを、2人に。


天野瑠依と、竜崎湊に。





「………」


「………」


「2人で何の作戦考えてるか、コソコソしないで俺にも教えてよー。仲間でしょー?」


「………」


「………」




ルイと湊が、表情を変えずにその花を受け取る。






「やっぱオマエは恐ろしい奴だな」




と。その花を見ながら湊が言った。




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