お別れを前提にお付き合いしてください。【完結】

木曜日*それ……ずるい。



「いい加減にしろよ」


もう少しで、お菓子で出来た大きな家を食べれそうだったのに。

そんな夢のような世界に突然飛び込んできた、刺すような声。


驚いて目を覚ますと、クッキーで出来た壁の代わりに、浅羽くんの顔が目の前にあった。


「あれ……?浅羽くん、クッキーひとりで食べちゃったんですか……?」

「寝ぼけてんなよ、起きろ」

「……え?」


あ、お菓子の家は、夢……。

現実は、ここ。

……どこ?


「わあ!?ごめんなさい!」


やっと本当の意味で、目が覚めた。

ここは、浅羽くんの家。そして、寝室。

私はまた、夜中に寝ぼけて、彼の布団にもぐりこんだらしい。

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