お別れを前提にお付き合いしてください。【完結】

「それなら、出かける準備しとけよ」

「デ、デートですか……?」


背中を向けていた浅羽くんは、首を回して後ろを見た。


「さぁな」


そして、体ごとこちらを向いて、私の背中に手を回して抱きしめた。


う、わぁ……。

浅羽くんの胸に、私の顔が埋まって……。


部屋が暗くてよかった。

こんなに熱かったら、顔は絶対真っ赤になっている。


浅羽くんは、多分何もしない。

でも、この包み込まれる安心感が心地いい。

あったかい。
幸せ……。


ああ、そうだ。
私、まだ浅羽くんにちゃんと「好き」って伝えていない。

そんなことを思いながら、眠りについた。

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