お別れを前提にお付き合いしてください。【完結】

土曜日*私を連れて、逃げてください。




目を覚ますと、先に目覚めていた浅羽くんと、布団の中で目が合った。


「お、おはようございます……」

「おはよ」


こんな、吐息も触れそうな距離でのあいさつが、くすぐったく感じる。

起きていたのに、布団の中にいてくれたんだ……。


「よく眠れた?」


そう聞く顔は優しげで、朝からドキドキする。


「はい、あったかくて、気持ちよかったです」

「信じらんねー」

「えっ」


浅羽くんはあくびをしながら起き上がり、布団から出ていった。

もうちょっと……、ぎゅってしていたかったかも……。

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