Bed*In〜身体から始まる恋〜【完結】

キキーッ…


突如、後方から力強く引かれた腕。

それとほぼ同時に耳に鳴り響いたブレーキ音。


力の入っていなかった身体が倒れ込み、濡れて冷え切っていた背中に人の体温を感じた。


「気を付けろ!」


運転席の窓から顔を覗かせたおじさんに怒鳴られるが、謝ろうにも上手く声が出ない。

そのまま走り去っていく車を眺めながら、視界に映る雨が自身の身体に当たらないことに気付き、漸く自分の上に差されている傘と掴まれたままの腕に意識が向く。

0
  • しおりをはさむ
  • 128
  • 42
/ 168ページ
このページを編集する