あなただけを愛したい【完】

Chapter1 /一目惚れ


キーンコーン……



「よしっ、今日はここで終わりだ。今日の日直は……土原」


「は、はいっ!」


「全員のノートを集めて、数学準備室まで持ってきてくれ」


「はい、わかりました」



やった!


数学準備室には、この高校に入学してからの約二年半、ずっと想い続けてる先生がいる。


といっても、今教壇に立っていた椎名先生とは別人。


椎名先生は28才で、先生の中では若い方だし、髪も短髪で爽やか系だから人気があるけれど、あたしが想いを寄せている人は――…






あれは一年の時。


入学してようやく一ヵ月が経ち、この高校生活にも慣れ始めた頃だった。


親友の祥子(ショウコ)と体育館へ続く廊下を歩いていた時



『わぁー!』


『あははは……』



外から騒がしい声が聞こえてきた。

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