あなただけを愛したい【完】

Chapter5 /卒業





「よしっ!完璧!」



鏡で自分の姿をチェックする。


今日は待ちに待った卒業式。


航が好きになってくれたあたしの姿で、出席することにした。


正直“あんた誰?”的な、周りの反応が怖いけれど。


航もビックリするかな。


バレンタインからの三週間、航とはデートらしいデートはしていない。


卒業を間近に控えているのに、ここでもしバレちゃったら、元も子もないから。


でも名前は……


こうやって“航”と呼べるようになった。


そうは言っても、最初の頃はどうしても“こ、こ、こ…”と、にわとりになりがちで、いつも航に笑われていたけれど。


いつのまにか自然に呼べるようになっていた。

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