あなただけを愛したい【完】

Chapter9 /友達

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あれからずっと、蓮くんの言葉だけが頭の中を駆け巡っている。



『兄貴のこと待っててくれないかな?』


『二人の想いが一緒なんだから、それは我儘とは言わない』



ほんとに待っててもいいの?


航もあたしと同じ気持ちなの?


自分からよかれと思って別れを告げたくせに、ずっと未練ばかりが残っていて……


今のあたしには後悔しかなかった。


だから、蓮くんから聞いた言葉がすべて夢のようで、もしかしたらこの夢から覚めちゃうのかもしれないって、思ったりもする。


でも――


これって、現実なんだよね?


あたし、待っててもいいんだよね?


航のことを好きでいてもいいんだよね?


そう思うと、胸があったかくなる。


頬が緩んでくる。

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