あなただけを愛したい【完】

Chapter3 /結婚





「返却お願いします」


「あ、はい」



今日は図書当番の日。


一緒にやるはずの三上さんがまだ来てない。


まあ、そんなに忙しくないし、一人の方が楽だったりするんだけど。


だって三上さんが来たら、先生の話が出るに決まってるし……


今は先生の話を聞きたくない。



「ごめん!遅くなって!」



そう言って図書室に入ってきたのは……


三上さんじゃなくて、田中くん。


また?


三上さんもイヤだなぁって思ってたけれど、田中くんはもっとイヤかも。



「もう終わるから、あたし一人で大丈夫だよ」


「相変わらず冷てぇなぁ」



田中くんはそう言うけれど、余計な話ばかりするから、無意識にこういう態度になっちゃうんだ。


そのまま田中くんはあたしの隣に座った。

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